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2024.08.09

三重県の特徴は? 文化、グルメ、有名スポットなど丸ごと紹介!

三重県の特徴は? 文化、グルメ、有名スポットなど丸ごと紹介!
三重県の特徴がわかるように、基本情報から歴史、文化、有名スポット、伝統行事まで、さまざまな分野の情報を紹介します。ぜひ三重の魅力を知るための参考にしてみてください。

伊勢神宮や熊野古道など、日本を代表する歴史・文化遺産を有する三重県。
実は、魅力はそれだけではありません!

松阪牛や伊勢海老といった日本屈指のグルメ、忍者ゆかりの地・伊賀、美しい海が広がる伊勢志摩など、見どころ満載。この記事では、三重県の知られざる魅力を文化、グルメ、観光スポットに分けてご紹介します。

三重県の基本情報

ここではまず、三重県の基本情報として次の5つを紹介します。

  • 歴史
  • 面積・人口
  • 県の位置・県庁所在地
  • 気温・気候
  • 県名の由来

歴史

三重県には、はるか昔の 先土器時代 から人が暮らしていました。その後、長い年月を経て、さまざまな歴史が刻まれてきました。
ここでは、時代ごとの大きな出来事をご紹介します。

歴史出来事
約2000年前
  • 天照大神が永遠に鎮座する場所として伊勢神宮が建てられる
平安時代
  • 平将門を打った平貞盛(さだもり)が伊勢国に移り住む
  • 貞盛・維衡・正度(まさのり)と続く一族も定着し、伊勢平氏が始まる
南北朝時代
  • 南北朝時代から戦国時代のおよそ2世紀半、国司北畠氏によって繁栄する
戦国末期
  • 織田信長の伊勢攻略によって北畠氏は滅ぼされ、信長の勢力が伊勢全土に及ぶ
江戸時代
  • 藤堂高虎を始祖とする津藩のほか、長島藩・桑名藩・菰野藩・神戸藩・亀山藩・紀州藩・鳥羽藩などが存在
  • 東海道五十三次のうち7宿がおかれ、宿場町として栄える
  • 伊勢神宮を参拝するおかげ参りが庶民の間で流行し、東海道が賑わう
明治5年
  • 安濃津県と度会県の2つに分けられていた
  • 津にあった県庁が三重郡の四日市へ移設される
  • 三重県という県名が誕生する
明治6年
  • 県庁が四日市から津へ戻る
明治9年
  • 安濃津県・度会県の2つが合併し、現在の三重県が成立

面積・人口

三重県の総面積は5,774.48平方キロメートルで、全国で25位の広さです。県内では津市が最も広く、松阪市、伊賀市と続きます。

順位県名面積(㎢)
22位大分県6,340.70㎢
23位山口県6,112.50㎢
24位茨城県6,097.54㎢
25位三重県5,774.48㎢
26位愛媛県5,675.98㎢
27位愛知県5,173.23㎢
28位千葉県5,156.74㎢

また、総人口は1,726,685人(2023年度11 月現在)で、全国で22番目です。最も人口が多いのは四日市市の約30万人、次いで津市が約27万人となっています。

順位市名人口(人)
1位四日市市308,752人
2位津市271,758人
3位鈴鹿市195,957人
4位松阪市158,218人
5位桑名市139,169人
6位伊勢市121,222人
7位伊賀市86,418人
8位名張市75,701人
9位亀山市49,292人
10位志摩市45,827人
11位いなべ市44,691人
12位鳥羽市17,033人
13位尾鷲市16,139人
14位熊野市15,437人

県の位置・県庁所在地

三重県がどの地方に属するかは、実は少し複雑です。国の省庁によって、中部地方、東海地方、近畿地方のいずれかに分類されています。
これは、法律などで明確な決まりがないためで、地理的な条件や経済的なつながりなど、さまざまな要因を考慮して分類されているからです。
例えば、経済産業省は三重県を中部経済産業局の管轄として中部地方に、国土交通省は中部運輸局の管轄として東海地方に、総務省は近畿管区行政評価局の管轄として近畿地方に分類しています。
三重県の県庁所在地である津市は、県の中央部に位置し、伊勢平野が広がる海沿いの都市です。県庁はJR津駅や近鉄津駅から徒歩約8分とアクセスも良く、交通の便が良いのが特徴です。
また、津市は古くから交通の要衝として栄え、江戸時代には伊勢神宮への参拝客で賑わう宿場町として発展しました。伊勢神宮への参拝は「お伊勢参り」と呼ばれ、現在では全国各地だけでなく海外からの観光客も多く訪れる、日本を代表する観光地の一つとなっています。

気温・気候

三重県は平野部、盆地部、山地部と複雑な地形が広がっているため、地域によって気候が大きく異なります。
それぞれの地域の特徴は以下の通りです。

地形地域特徴
平野部伊勢平野など年間を通して温暖で、比較的雨が多いのが特徴です。
特に夏は高温多湿となり、冬は比較的温暖ですが、鈴鹿山脈からの「鈴鹿おろし」と呼ばれる冷たい風が吹くことがあります。
盆地部伊賀盆地など夏は暑く、冬は寒いという寒暖差が大きい内陸性気候です。年間降水量は比較的少なく、特に冬は乾燥します。
山地部紀伊山地など標高が高いため、年間を通して気温が低く、特に冬は積雪することもあります。また、年間降水量が多く、特に梅雨の時期や台風シーズンには大雨になることもあります。

三重県内でも地域によって気候が大きく異なるため、旅行やレジャーの際には、事前に目的地の気候をよく調べておくことをおすすめします。

県名の由来

明治5年、県庁所在地が三重郡四日市に移ったことを機に、その郡の名前をとって「三重県」という名称が誕生しました。

「三重」という地名の由来は、日本最古の歴史書である「古事記」に記されています。

英雄である倭健命(やまとたけるのみこと)が東国平定の戦いの帰り道、現在の三重県にあたる地域で、「わが足三重のまかりなして、いと疲れたり(足が三重に曲がるほど疲れた)」と語ったことが由来とされています。

三重県の文化

ここからは三重県の文化として次の8つを紹介します。

  • 海女
  • 三重の真珠
  • 松尾芭蕉
  • 本居宣長
  • 松浦武四郎
  • 大黒屋光太夫
  • 萬古焼
  • 伊勢型紙

海女

海女とは、素潜りで海にもぐり、アワビやサザエ、海藻などを採取する女性のことです。
三重県では、鳥羽市浦村の縄文時代の遺跡からアワビの貝殻が出土されており、古くから素潜り漁が行われていたと考えられます。
また、奈良時代の歌集「万葉集」にも、大伴家持や山上憶良が海女漁の様子を詠んだ歌が残されており、三重県における海女漁の歴史が深さを物語っています。

鳥羽や志摩の海女は、アワビ、サザエ、トコブシ、イワガキ、イセエビ、ウニ、ナマコ、アラメ、ヒジキ、テングサなど、多様な海の幸を採取してきました。しかし、近年では海女の数が大幅に減少しており、1949年には6,109人いた海女も、2022年には514人まで減ってしまいました。
三重県は、海女の持つ歴史の深さ、海への資源を守るための持続可能な漁法、そして長年培ってきた行動な潜水技術を高く評価し、2014年に「海女漁の習俗」を県の無形民俗文化財に指定しています。

三重の真珠

三重の真珠は、養殖が始まる前からその美しさで重宝されてきました。
伊勢志摩は真珠産業発祥の地として知られ、養殖から加工、輸出業までを一貫して行う多くの真珠関連業者が存在しています。

伊勢志摩の真珠養殖は、主に英虞湾を中心に発展しました。古くは朝廷への献上品として用いられ、江戸時代にはその薬効が注目され、医薬品としても珍重されました。

その後、明治時代に入ると、御木本 幸吉(みきもと こうきち)が世界で初めて真珠の養殖に成功し、伊勢志摩は真珠の一大産地として発展を遂げました。現在でも、英虞湾は真珠養殖の最適な環境として知られており、高品質な真珠が生産されています。

松尾芭蕉

「奥の細道」の作者として知られる俳人・松尾芭蕉は、三重県伊賀市で生まれ、29歳で江戸に移り住むまで、その地で過ごしました。

伊賀市には、芭蕉翁記念館や芭蕉翁生家など、松尾芭蕉に関連する資料を収蔵・展示する施設があります。また、伊賀鉄道上野市駅前、JR柘植駅、JR新堂駅には、松尾芭蕉の像が設置されており、彼の功績を今に伝えています。

松尾芭蕉は伊賀上野で生まれ育ち、藤堂藩の武士の家に住みながら俳諧を学びました。その後、江戸に出て俳諧師として名を馳せますが、故郷である伊賀の愛着は深く、多くの句に伊賀の風景や人々の暮らしが詠み込まれています。

本居宣長

江戸時代の国学者・本居宣長は、三重県松阪市で生まれ育ちました。
松阪市には、彼の業績を称える本居宣長記念館があり、約16,000点もの貴重な資料が収蔵されています。

これらの資料は、本居宣長が研究した古事記や源氏物語などの古典文学に関するものだけでなく、彼の日常生活や交友関係を垣間見ることができる書簡や日記なども含まれています。
また、本居宣長が長年暮らした家屋は、松阪城跡に移築され、当時の生活の様子を今に伝えています。

本居宣長は、日本の古典に込められた日本人の精神や文化を明らかにしようと努め、その業績は後世の国学の発展に大きく貢献しました。

松浦武四郎

「北海道の名付け親」として近年ドラマでも注目を集めた松浦武四郎は、三重県松阪市出身です。

彼はアイヌの人々と協力しながら、生涯で6度にわたり蝦夷地(現在の北海道)を調査し、その功績から「北海道の名付け親」と呼ばれるようになりました。

松阪市内には、松浦武四郎の貴重な資料を展示する松浦武四郎記念館があります。展示されている資料のうち1505点は国の重要文化財に指定されており、彼の足跡や蝦夷地調査の成果を詳しく知ることができます。

また、北海道内には松浦武四郎の功績を称える記念碑が69ヶ所も建立されています。

大黒屋光太夫

ロシアに漂着し、日本に帰国した初の日本人として知られる大黒屋光太夫は、三重県鈴鹿市出身の船頭でした。

1782年、江戸へ向かう途中で嵐に遭い、船はアラスカ半島からカムチャツカ半島にかけて弧を描くように連なるアリューシャン列島のアムチトカ島に漂着。

その後、ロシアに渡り、女帝エカチェリーナ2世に謁見して帰国を願い出ました。10年後の1792年、ロシア使節アダム・ラクスマンとともに根室に来航し、ようやく故郷の土を踏むことができました。

彼の帰国は、鎖国政策を続けていた江戸時代の日本にとって大きな出来事でした。この出来事は「ラクスマンの来航」として歴史の教科書にも記されており、やがて訪れる開国へのきっかけの一つとなりました。

三重県鈴鹿市には、大黒屋光太夫の波乱万丈な生涯や功績を紹介する「大黒屋光太夫記念館」があり、当時の貴重な資料を見ることができます。

萬古焼

萬古焼は、江戸時代中期に桑名の豪商・沼波弄山(ぬなみろうざん)が三重県朝日町に窯を開いたのが始まりです。その後、四日市市末永村の村役人だった山中忠左衛門がその技術を受け継ぎ、現在の四日市萬古焼の基礎を築きました。

萬古焼は、土鍋や急須が有名ですが、その用途は多岐にわたり、食器や花器などの日用品から、工業製品の型まで、さまざまな焼き物が作られています。

特に土鍋は、熱伝導率が良く、保温性に優れていることから全国的に人気があり、国内シェアの約8割を占めています。

萬古焼の最大の魅力は、その多様性と高い品質です。伝統的な技法を守りながらも、常に新しいデザインや技術に挑戦し続けているため、時代を超えて多くの人々に愛されています。

伊勢型紙

伊勢型紙は、着物の生地を染める際に用いる、繊細な模様が彫り込まれた型紙です。和紙を柿渋などで加工した丈夫な紙に、熟練の職人が彫刻刀で精緻な模様を彫り上げていきます。

伊勢型紙の発祥については、平安時代や室町時代など諸説ありますが、江戸時代には紀州藩の保護のもとで大きく発展しました。

当時、伊勢型紙は「伊勢の国」で生産されていたことからこの名前で呼ばれるようになり、その技術は現代まで受け継がれています。昭和58年には国の伝統的工芸品に指定され、現在でも、国内で流通する型紙のほとんどが三重県鈴鹿市で生産されており、着物文化を支える重要な役割を担っています。

三重県の有名スポット

ここからは三重県の有名スポットとして以下の6つを紹介します。

  • 伊勢神宮
  • 熊野古道
  • ナガシマリゾート
  • 鈴鹿サーキット
  • 鳥羽水族館
  • 志摩スペイン村

伊勢神宮

「お伊勢さん」の愛称で親しまれる伊勢神宮は、正式には内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)、そして14の別宮、43の摂社、24の末社、42の所管社を合わせた、125の宮社からなる神社です。

伊勢神宮では年間を通して1,500回もの祭典や儀式が行われています。

中でも有名なのは、10月に行われる収穫に感謝する「神嘗祭(かんなめさい)」、20年に一度社殿を新しく建て替える「式年遷宮」、毎月1日の早朝からお参りをする「朔日参り(ついたちまいり)」などです。

また、伊勢神宮の周辺には、江戸時代の伊勢路の町並みを再現した「おかげ横丁」があり、三重県ならではのグルメやお土産を楽しむことができます。伊勢うどんやてこね寿司、赤福餅など、魅力的なお店が軒を連ね、観光客にとって外せないスポットとなっています。

熊野古道

熊野古道は、和歌山県、奈良県、三重県にまたがる、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと続く参詣道の総称です。古くから多くの人々が信仰の道を歩み、その歴史は1000年以上にも及びます。

2004年には、熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコの世界遺産に登録されました。これは、神仏習合の聖地として、また自然と信仰が融合した文化的景観として、世界的にも貴重な価値を持つと認められたものです。

熊野古道は、伊勢路、中辺路、小辺路、大辺路、紀伊路の五つの主要な道からなり、それぞれに異なる歴史や風景を楽しむことができます。また、道中には多くの史跡や神社仏閣が点在しており、自然と歴史、信仰が織りなす独特の雰囲気を味わうことができます。

近年では、熊野古道はパワースポットとしても人気を集めています。神聖な雰囲気の中で森林浴を楽しみながら歩くことで、心身のリフレッシュ効果が期待できるとされています。

ナガシマリゾート

ナガシマリゾートは、三重県桑名市長島町浦安にある複合型リゾート施設です。
その中心となるナガシマスパーランドは、12種類ものジェットコースターを含む60種類以上のアトラクションを誇る、国内最大級の遊園地として知られています。絶叫マシン好きにはたまらないスリル満点のアトラクションが豊富に揃っており、毎年多くの観光客を魅了しています。

また、ナガシマリゾートには、世界最大級の広さを誇る「ジャンボ海水プール」や、開放感あふれる「湯あみの島」など、夏のアクティビティを満喫できる施設も充実しています。

さらに、アウトレットモール「ジャズドリーム長島」では、国内外の有名ブランドをお得に購入でき、ショッピング好きにも人気のスポットです。

小さなお子様連れの方には、「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」がおすすめです。アンパンマンの世界観を再現した施設内では、キャラクターショーやアトラクションを楽しむことができます。

ナガシマリゾートは、遊園地、プール、温泉、ショッピング、そしてアンパンマンミュージアムと、子供から大人まで楽しめる多彩な施設が揃っており、家族連れや友人同士など、幅広い層に人気の観光スポットとなっています。

鈴鹿サーキット

鈴鹿サーキットは、三重県鈴鹿市にある日本初の本格的な国際レーシングコースです。
F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなどの世界的なレースが開催され、モータースポーツファンにとっては聖地とも言える場所です。

しかし、鈴鹿サーキットの魅力はレースだけではありません。

遊園地「モートピア」には、子供から大人まで楽しめるアトラクションが豊富に揃っています。観覧車やゴーカート、メリーゴーラウンドなど、定番のアトラクションはもちろん、レーシングカートやレーシングシアターなど、モータースポーツの世界を体験できるアトラクションも人気です。

さらに、夏には「アクアアドベンチャー」というプールエリアもオープンし、スライダーや流れるプールなど、様々なウォーターアトラクションを楽しむことができます。家族連れでの夏のレジャーにもぴったりのスポットです。

鈴鹿サーキットは、モータースポーツファンだけでなく、家族連れや友人同士など、幅広い層が楽しめる複合レジャー施設です。レース観戦、アトラクション、プールと、一日中飽きることなく楽しめること間違いなしです。

鳥羽水族館

鳥羽水族館は、約1,200種もの生き物を飼育する、飼育種類数日本一を誇る水族館です。
珍しい生き物に出会えるのが特徴で、特に日本で唯一ジュゴンに会える水族館として有名です。人魚のモデルとも言われるジュゴンは、その愛らしい姿で多くの人を魅了しています。

鳥羽水族館の魅力は、ジュゴンだけではありません。

自然に近い環境を再現した展示や、生き物たちの生態を間近で観察できる工夫が凝らされており、まるで海の中にいるかのような臨場感を味わえます。アシカショーやセイウチショーなど、様々なショーも開催されており、大人も子供も楽しめるエンターテイメント性も魅力の一つです。

また、鳥羽水族館周辺には、夫婦岩やミキモト真珠島など、有名な観光スポットも点在しています。水族館と合わせて観光地巡りをするのもおすすめです。

志摩スペイン村

志摩スペイン村は、三重県志摩市にある、異国情緒あふれるテーマパークです。スペインの街並みを再現した園内では、陽気な音楽やカラフルな建物が訪れる人々を魅了します。

アトラクションは、絶叫系から小さなお子様向けの乗り物まで幅広く揃っており、家族連れやグループなど、どんな年齢層でも楽しむことができます。特に、日本初上陸のインバーテッドコースター「ピレネー」は、絶叫マシン好きにはたまらない人気アトラクションです。

また、志摩スペイン村ならではの楽しみ方として、スペイン人ダンサーによる本格的なフラメンコショーが挙げられます。情熱的な踊りと音楽は、まるでスペインにいるかのような気分を味わわせてくれます。

さらに、混雑時でも比較的待ち時間が少ないのも志摩スペイン村の魅力の一つです。
SNSなどで「並ばずに楽しめる遊園地」として話題となり、トレンド入りしたこともあります。

三重県の食文化

次に、三重県の食文化として以下の7つを紹介します。

  • 伊勢海老
  • 松阪牛
  • 伊勢うどん
  • 赤福
  • かぶせ茶
  • 焼き蛤(はまぐり)
  • 牡蠣

伊勢海老

三重県を代表する高級食材といえば、伊勢海老です。その身はプリプリとして甘みがあり、刺身や焼き物、鍋など、様々な料理で楽しむことができます。

伊勢海老漁は、資源保護のため、産卵期の5月から9月までを禁漁期間としています。そのため、漁が解禁される10月から4月にかけて水揚げされる伊勢海老は、十分に成長した大ぶりのものが多く、特に年末年始にかけては贈答用としても人気があります。

三重県では、伊勢海老漁が盛んな地域を中心に、新鮮な伊勢海老料理を提供する旅館や飲食店が数多く存在します。伊勢神宮への参拝と合わせて、ぜひ三重県でしか味わえない絶品の伊勢海老料理をご堪能ください。

松阪牛

松阪牛は、「まつさかうし」と読み、三重県松阪市を中心とした地域で飼育される黒毛和牛です。日本三大和牛の一つに数えられ、「肉の芸術品」と称されるほど、その品質は高く評価されています。

松阪牛は、血統や飼育方法に厳しい基準が設けられており、厳選された優秀な血統の牛だけが「松阪牛」を名乗ることができます。また、牛たちは広々とした環境で、長い期間をかけてじっくりと育てられます。その結果、きめ細かく美しい霜降りが入った、柔らかく風味豊かな肉質が生まれます。

松阪牛は、ステーキやしゃぶしゃぶ、すき焼きなど、様々な料理でその美味しさを堪能できます。また、贈答品やお土産としても人気が高く、特別な日のお祝いなどにも喜ばれています。

伊勢うどん

伊勢うどんは、三重県伊勢市を中心に親しまれているご当地うどんです。その歴史は古く、江戸時代からお伊勢参りの際に食べられてきたと言われています。

伊勢うどんの特徴は、なんといってもその独特な太麺です。もちもちとした食感で、コシの強いうどんとは一線を画しています。

この太麺に、たまり醤油とみりん、鰹節、いりこ、昆布などを煮詰めた、黒くて濃厚なタレを絡めていただきます。見た目は少し辛そうですが、実際には甘みが強く、まろやかな味わいです。

伊勢神宮周辺には、伊勢うどんを提供するお店が数多く軒を連ねています。お店によってタレの味や具材が異なるため、食べ比べをするのもおすすめです。伊勢神宮参拝の際には、ぜひ一度、この独特な伊勢うどんを味わってみてください。

赤福

三重県を代表するお土産として、誰もが知る「赤福」。お餅を滑らかなこしあんで包んだ上品な甘さの餅菓子です。その歴史は古く、約300年前の宝永4年(1707年)にまで遡ります。

当初は塩あんでしたが、江戸時代に入ると黒砂糖を使ったあんに変化し、明治時代には昭憲皇太后への献上を機に、現在の白砂糖を使ったあんとなりました。長い歴史の中で、その製法や材料を少しずつ変化させながら、愛され続けてきた伝統の味です。

伊勢神宮内宮前のおかげ横丁には、赤福の直営店があり、できたての赤福餅を味わうことができます。また、夏には、赤福餅と抹茶蜜、氷を組み合わせた「赤福氷」も販売され、多くの方でに賑わっています。

伊勢神宮参拝のお土産としてはもちろん、自分へのご褒美や大切な人への贈り物にもぴったりな赤福。その上品な甘さと歴史に裏打ちされた味わいを、ぜひ一度ご賞味ください。

かぶせ茶

かぶせ茶は、三重県が全国一の生産量を誇るお茶です。

茶の新芽を摘み取る2週間ほど前から「寒冷紗(かんれいしゃ)」と呼ばれる黒い布で覆い、日光を遮ることで、渋み成分のカテキンを抑え、旨み成分のテアニンを増加させます。その結果、まろやかな甘みとコクが特徴の、上品な味わいのお茶に仕上がります。

四日市市水沢町は、かぶせ茶の生産が盛んな地域として知られています。
ここでは、かぶせ茶を専門に扱うカフェや茶園があり、淹れたてのかぶせ茶を味わったり、茶摘み体験をしたりすることができます。また、かぶせ茶を使ったスイーツや料理も人気で、その豊かな風味を様々な形で楽しむことができます。

三重県を訪れた際には、ぜひ日本一のかぶせ茶を味わってみてください。

焼き蛤(はまぐり)

桑名市の特産品として名高い「焼き蛤」は、その名の通り、蛤を焼いたシンプルな料理ですが、その味は絶品です。

桑名で獲れる蛤は、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の淡水と伊勢湾の海水が混じり合う栄養豊富な場所で育つため、身が大きく、ふっくらとした食感が特徴です。

江戸時代には、この桑名の焼き蛤は、その美味しさから徳川将軍家への献上品として重宝されていました。また、十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』にも登場するなど、古くから多くの人々に愛されてきた郷土料理です

牡蠣

三重県は、リアス式海岸が続く伊勢志摩地域を中心に、牡蠣の養殖が盛んな地域です。

中でも、志摩市の「的矢かき」は、その濃厚な味わいとクリーミーな舌触りで、全国の食通を唸らせる高級ブランドとして知られています。

また、鳥羽市浦村地区では、毎年10月中旬から翌年4月初旬にかけて、獲れたての牡蠣を炭火で焼いて味わえる「焼き牡蠣食べ放題」の牡蠣小屋が軒を連ねます。潮風を感じながら、熱々の牡蠣を頬張る体験は、まさに格別です。

三重県の牡蠣は、生牡蠣はもちろん、焼き牡蠣、蒸し牡蠣、フライなど、様々な調理法で楽しめます。新鮮な牡蠣を味わえるお店も数多くあり、牡蠣好きにはたまらないグルメスポットと言えるでしょう。

三重県の伝統行事・祭り

最後に三重県の伝統行事・祭りとして以下の3つを紹介します。

  • 上野天神祭のだんじり行事
  • 津まつり
  • 熊野大花火大会

上野天神祭のだんじり行事

上野天神祭は、三重県伊賀市の上野天神宮で毎年10月に開催される秋祭りです。

この祭りの最大の見どころは、「だんじり行事」と呼ばれる華やかな行列です。鬼の面をつけた人々による「鬼行列」、各町を表す「印」、そして豪華な装飾を施した山車「だんじり」が、城下町の街並みを練り歩きます。

この行事は、地域の安泰と災厄を防ぐことを願い、地域の人々によって大切に守られてきました。その歴史的・文化的価値が認められ、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。

上野天神祭のだんじり行事は、単なる祭りとしてだけでなく、地域の歴史や文化を伝える貴重な伝統行事として、多くの人々に親しまれています。祭りの期間中は、街全体が活気に満ち溢れ、観光客も地元の人々と一緒に祭りの雰囲気を楽しむことができます。

津まつり

津まつりは、寛永12年(1635年)に津藩の二代藩主・藤堂高次が八幡宮の氏神祭として始めたのが起源とされています。400年近い歴史を持つこの祭りは、伝統芸能と現代の踊りが融合した、活気あふれるイベントです。

祭りの見どころは、国の重要無形民俗文化財に指定されている「唐人踊り」や「しゃご馬」、勇壮な「八幡獅子舞」、雅な「入江和歌囃子」といった伝統芸能の数々です

また、地元の若者たちによる「高虎太鼓」や、和船を改造した山車「安濃津丸」の巡行も迫力満点です。さらに、全国から集まったチームが華麗な踊りを披露する「安濃津よさこい」は、祭りを一層盛り上げます。

津まつりは、伝統と現代が織りなす、三重県津市ならではの夏の風物詩で、毎年8月上旬に開催され、多くの人々が訪れます。

熊野大花火大会

熊野大花火大会は、毎年8月17日に三重県熊野市で開催される、熊野地方最大規模の花火大会です。300年以上の歴史を誇り、もともとはお盆の初精霊供養として打ち上げられていました。

現在では、世界遺産に登録されている鬼ヶ城を背景に、大海原に向かって約10,000発の花火が打ち上げられます。海上に設置された台船から次々と打ち上がる花火は、夜空と海面を鮮やかに彩り、見る者を圧倒する壮大な光景を作り出します。

中でも、熊野大花火大会ならではの見どころは、「三尺玉海上自爆」と「鬼ヶ城大仕掛け」です。

直径60cmの巨大な花火「三尺玉」が海上で爆発する瞬間は、まさに圧巻の一言。また、鬼ヶ城の岩肌を活かした「鬼ヶ城大仕掛け」は、花火と自然が織りなす幻想的な光景が広がります。

熊野大花火大会は、夏の夜空を彩る一大イベントとして、全国から多くの観光客が訪れます。

あなたの知らない三重の魅力、再発見しませんか?

今回は、伊勢神宮や熊野古道といった誰もが知る観光名所から、地元民でも意外と知らない文化や名産品、そして、松阪牛や伊勢海老といった絶品グルメまで、三重県の魅力を余すところなくご紹介しました。

住んでいると見落としがちですが、三重県にはまだまだ知らない魅力がたくさんあります。休日は、この記事を参考に、家族や友人と県内を巡ってみてはいかがでしょうか?

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